抗がん剤情報

ユーエフティ

抗がん剤情報

公開日:2020年4月23日

更新日:2023年6月14日

ユーエフティ(一般名:テガフール、ウラシル)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のユーエフティの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名ユーエフティ
一般名テガフール、ウラシル
販売名(販売開始年月)ユーエフティ配合カプセルT100(1984年3月)
ユーエフティE配合顆粒T100(1992年7月)
ユーエフティE配合顆粒T150(1992年7月)
ユーエフティE配合顆粒T200(1992年7月)
製造販売元大鵬薬品工業株式会社
効能効果テガフール・ウラシル通常療法
次の疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解: 頭頸部癌、
胃癌、結腸・直腸癌、肝臓癌、胆のう・胆管 癌、膵臓癌、
肺癌、乳癌、膀胱癌、前立腺癌、子宮頸癌
ホリナート・テガフール・ウラシル療法
結腸・直腸癌
最新情報年月2022年3月

主な副作用

重大な副作用

  • 骨髄抑制、溶血性貧血等の血液障害
  • 劇症肝炎等の重篤な肝障害
  • 肝硬変
  • 脱水症状
  • 重篤な腸炎
  • 白質脳症等を含む精神神経障害
  • 狭心症、心筋梗塞、不整脈
  • 急性腎障害、ネフローゼ症候群
  • 嗅覚脱失
  • 間質性肺炎
  • 急性膵炎
  • 重篤な口内炎、消化管潰瘍、消化管出血
  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

その他の副作用

(発現頻度 0.1~5%未満)

  • 肝臓:肝機能障害 (AST (GOT) 、 ALT(GPT) の 上昇等) 、黄疸
  • 腎臓:腎機能障害(BUN、クレアチニンの上昇等)
  • 消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、口内炎、腹痛、味覚異常、心窩部痛、胸やけ
  • 精神神経系:倦怠感、眩暈、しびれ
  • 皮膚:色素沈着、爪の異常、脱毛、浮腫
  • 過敏症:発疹、そう痒
  • その他:LDH上昇、発熱

「その他の副作用」の中で0.1%以上の発現頻度を示しています。0.1%未満の症状についてはユーエフティの添付文書(4.副作用(2)その他の副作用)でご確認ください。

テガフール・ウラシル
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

食欲不振

悪心・嘔吐

口内炎

味覚障害

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2022年3月改訂(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 ユーエフティの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
テガフール・ウラシル
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。