抗がん剤などの治療により味覚障害の症状が出た時、まず担当医はじめ医療従事者に相談しましょう。ここでは、様々な味覚の変化に対する調理等の工夫とセルフケアを紹介します。
セルフケア
味覚の変化への工夫
味がしない
- 塩分を増やさずに出汁をきかせたり、具の種類を増やして旨味を活かします。
- 酢の物やゆず、レモンなどの柑橘系果物で酸味や香りを加えましょう。
- バター、牛乳、チーズなどの乳製品や、ゴマ、みりんでコクを加えます。
- からし、ごま、梅肉やカレーなどの香辛料、シソ、セロリ、ショウガなどの香味野菜で味にアクセントをつけましょう。
- ひと肌程度に少し冷ましたりや冷たいものを食べます。冷ますとにおいが気になる時にも有効です。
味が濃く感じる
- 出汁のみを使った料理にします。
苦く感じる
- 塩や醤油の使用を控えめにします。
- マヨネーズは苦味を抑えます。
- 出汁をきかせます。
- ゴマ、ゆず、酢で風味をつけます。
- 食前にオレンジジュースなどの柑橘系ジュースを飲みます。
- 飴やキャラメル等で口直しします。
- 卵豆腐、茶わん蒸しなど口当たりがよく食べやすい食品を食べます。
甘く感じるとき
- 砂糖やみりんの使用を止めます。
- 塩、しょうゆ、みそを少し濃いめにします。
- 酢、ゆず、レモンなどの酸味やスパイスを利用します。
においを感じるとき
- ひと肌程度に少し冷ましたりや冷たいものを食べます。
- 調理でにおいを感じる場合は、レトルト食品などのストック商品や惣菜を利用します。
口の中の乾燥を防ぐ
- うがい、マスク、保湿スプレーや保湿ジェルで保湿します。
- 歯磨き、舌のブラッシングなどで口の中を清潔にします。
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