抗がん剤情報

ブスルフェクス

抗がん剤情報

公開日:2020年4月22日

更新日:2023年6月22日

ブスルフェクス(一般名:ブスルファン)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のブスルフェクスの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名ブスルフェクス                   
一般名ブスルファン
販売名(販売開始年月)ブスルフェクス点滴静注用60㎎(2009年3月)
製造販売元大塚製薬株式会社
効能効果1. 同種造血幹細胞移植の前治療
2. ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、神経芽細胞腫における
自家造血幹細胞移植の前治療
最新情報年月2022年1月

主な副作用

重大な副作用

  • 静脈閉塞性肝疾患
  • 感染症、出血等
  • ショック、アナフィラキシー
  • 痙攣
  • 肺胞出血・喀血、急性呼吸窮迫症候群、間質性肺炎、呼吸不全
  • 心筋症
  • 胃腸障害

その他の副作用

(発現頻度 20%以上)

  • 肝臓:ALT上昇 (32.1%)、ビリルビン上昇、AST上昇
  • 消化器:腹痛
  • 代謝:血清マグネシウム低下、血清カリウム低下
  • その他:発熱(38.5%)、倦怠感

(発現頻度 5~20%未満)

  • 肝臓:γ-GTP上昇、Al-P上昇、肝腫大
  • 血液:発熱性好中球減少症
  • 免疫:移植片対宿主病
  • 呼吸器:咽喉頭疼痛、 鼻出血
  • 消化器:消化不良、肛門周囲の異常、腹水
  • 精神・神経系:頭痛、情動不安、めまい
  • 腎臓・泌尿器:血清クレアチニン上昇、乏尿
  • 皮膚:脱毛、発疹、紅斑、皮下出血
  • 代謝:血糖上昇、血清カルシウム低下、血清アルブミン低下、血清リン低下
  • 感覚器:味覚異常
  • その他:浮腫、脱力、体重増加

「その他の副作用」の中で5%以上の発現頻度を示しています。5%未満の症状についてはブスルフェクスの添付文書(11.副作用 11.2 その他の副作用)でご確認ください。

ブスルファン
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

口内炎

悪心・嘔吐

食欲不振

だるさ・倦怠感

皮膚障害

味覚障害

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2022年1月改訂(第3版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 ブスルフェクスの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
ブスルファン
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。