抗がん剤情報

アブラキサン

抗がん剤情報

公開日:2020年4月17日

更新日:2023年7月2日

アブラキサン(一般名:パクリタキセル)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のアブラキサンの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名アブラキサン                    
一般名パクリタキセル
販売名(販売開始年月)アブラキサン点滴静注用100㎎(2010年9月)
製造販売元大鵬薬品工業株式会社
効能効果乳癌、胃癌、非小細胞肺癌、治癒切除不能な膵癌
最新情報年月2021年8月
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主な副作用

重大な副作用

  • 白血球減少などの骨髄抑制
  • 感染症
  • 末梢神経障害、 麻痺
  • 脳神経麻痺
  • ショック、アナフィラキシー
  • 間質性肺疾患
  • 急性呼吸窮迫症候群
  • 心筋梗塞、うっ血性心不全、心伝導障害
  • 脳卒中、肺塞栓、肺水腫、血栓性静脈炎
  • 難聴、耳鳴
  • 消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍
  • 重篤な腸炎
  • 腸管閉塞、腸管麻痺
  • 肝機能障害、黄疸
  • 膵炎
  • 急性腎障害
  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)

その他の副作用

(発現頻度 20%以上)

  • 皮膚及び皮下組織障害:脱毛(症)、発疹
  • 全身障害及び投与局所様態:倦怠感
  • 胃腸障害:悪心、下痢
  • 代謝及び栄養障害:食欲不振

(発現頻度 5~20%未満)

  • 皮膚及び皮下組織障害:そう痒症、爪の異常
  • 神経系障害:味覚異常
  • 全身障害及び投与局所様態:無力症、発熱、浮腫
  • 胃腸障害:口内炎、嘔吐、便秘
  • 筋骨格系及び結合組織障害:関節痛、筋肉痛
  • 臨床検査:ALT上昇、AST上昇
  • 呼吸器、胸郭及び縦郭障害:鼻出血

「その他の副作用」の中で、発現頻度が高い5%以上を示しています。5%未満の症状についてはアブラキサンの添付文書(11.副作用11.2その他の副作用)でご確認ください。

パクリタキセル(アルブミン懸濁型)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

だるさ・倦怠感

悪心・嘔吐

食欲不振

皮膚障害

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2021年8月改訂(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 アブラキサン®の添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
パクリタキセル(アルブミン懸濁型)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。