抗がん剤情報

メソトレキセート

抗がん剤情報

公開日:2020年4月23日

更新日:2023年6月18日

メソトレキセート(一般名:メトトレキサート)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のメソトレキセートの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名メソトレキセート                  
一般名メトトレキサート
販売名(販売開始年月)メソトレキセート錠2.5㎎(1963年3月)
製造販売元ファイザー株式会社
効能効果下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
急性白血病
慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病
絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)
最新情報年月2022年10月
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主な副作用

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー
  • 骨髄抑制
  • 感染症
  • 劇症肝炎、肝不全
  • 急性腎障害、尿細管壊死、重症ネフロパチー
  • 間質性肺炎、肺線維症、胸水
  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
  • 出血性腸炎、壊死性腸炎
  • 膵炎
  • 骨粗鬆症
  • 脳症(白質脳症を含む)
  • 進行性多巣性白質脳症(PML)

その他の副作用

(発現頻度 頻度不明)

過敏症注1)発疹、蕁麻疹、そう痒、発熱
血液出血、低ガンマグロブリン血症、好酸球増多、リンパ節腫脹
肝臓黄疸、脂肪肝、AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、LDHの上昇
腎臓血尿、BUN、クレアチニンの上昇、蛋白尿
消化器消化管潰瘍・出血、口内炎、腹痛、下痢、食欲不振、嘔気・嘔吐、
メレナ、イレウス、舌炎、口唇腫脹
皮膚光線過敏症注2)、紅斑、色素沈着、色素脱出、皮下斑状出血、ざ瘡、脱毛、
結節、皮膚潰瘍
精神神経系頭痛、眠気、目のかすみ、項部緊張、背部痛、しびれ感、味覚異常、
意識障害、めまい、錯感覚
呼吸器咳嗽、呼吸困難
生殖器無精子症、卵巣機能不全、月経不全、流産
その他膀胱炎、倦怠感、耳下腺炎、結膜炎、低蛋白血症、血清アルブミン減少、
関節痛、動悸、胸部圧迫感、浮腫、悪寒
注1: 投与を中止すること。
注2: 投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

悪心・嘔吐

しびれ

味覚障害

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2022年10月改訂(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 メソトレキセートの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。
メトトレキサート
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。