ゼローダ(一般名:カペシタビン)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のゼローダの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。
総称名 | ゼローダ |
一般名 | カペシタビン |
販売名(販売開始年月) | ゼローダ錠300(2003年6月) |
製造販売元 | 中外製薬株式会社 |
効能効果 | 手術不能又は再発乳癌、結腸・直腸癌、胃癌 |
最新情報年月 | 2020年11月 |
主な副作用
重大な副作用
- 脱水症状
- 手足症候群(Hand-foot syndrome)
- 心障害
- 肝障害、黄疸
- 腎障害
- 骨髄抑制
- 口内炎
- 間質性肺炎
- 重篤な腸炎
- 重篤な精神神経系障害(白質脳症等)
- 血栓塞栓症
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
- 溶血性貧血
その他の副作用
単剤療法における報告
(発現頻度 10%以上)
- 消化器:悪心(33.2%)、食欲不振(30.5%)、嘔吐
- 血液:赤血球数減少(26.2%)、白血球数減少(24.8%)、リンパ球数減少(21.5%)、ヘモグロビン減少
- 皮膚:色素沈着障害
- 肝臓・腎臓:血中ビリルビン増加(24.2%)、AST増加、LDH増加、ALT増加、Al-P増加
- その他:倦怠感、体重減少、発熱、血中ブドウ糖増加
他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時における報告
(発現頻度 10%以上)
- 精神神経系:神経毒性(末梢 性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシー等) (93.9%)、味覚異常(32.3%)、神経痛
- 消化器:悪心(82.9%)、食欲不振(75.0%)、嘔吐(40.9%)、便秘、腹痛
- 呼吸器:鼻出血
- 血液:好中球数減少(66.5%)、血小板数減少(35.4%)、白血球数減少
- 皮膚:色素沈着障害(35.4%)、発疹
- 肝臓・腎臓:蛋白尿、AST増加、肝機能異常
- その他:疲労(57.9%)、注射部位反応 (疼痛、血管炎、紅斑、腫脹等)(40.9%)、過敏症、倦怠感、体重減少
「その他の副作用」の中で10%以上の発現頻度を示しています。10%未満の症状についてはゼローダの添付文書(11.副作用 11.2 その他の副作用)でご確認ください。
カペシタビン
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。
副作用に対するセルフケア
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しびれ
悪心・嘔吐
食欲不振
骨髄抑制
だるさ・倦怠感
味覚障害
便秘
皮膚障害