抗がん剤情報

ゾラデックス

抗がん剤情報

公開日:2020年4月19日

更新日:2023年6月27日

ゾラデックス(一般名:ゴセレリン酢酸塩)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のゾラデックスの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォームの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名ゾラデックス                    
一般名ゴセレリン酢酸塩
販売名(販売開始年月)ゾラデックス3.6㎎デポ(1991年9月)
製造販売元アストラゼネカ株式会社
効能効果前立腺癌
閉経前乳癌
最新情報年月2022年6月
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主な副作用

重大な副作用

【効能共通】

  • アナフィラキシー
  • 間質性肺炎
  • 肝機能障害、黄疸

【前立腺癌の場合】

  • 前立腺癌随伴症状の増悪
  • 糖尿病の発症又は増悪
  • 心不全
  • 血栓塞栓症

【閉経前乳癌の場合】

  • 高カルシウム血症
  • 血栓塞栓症

その他の副作用

【前立腺癌の場合】

(発現頻度 0.1~5%未満)

  • 循環器:血圧の変動(高血圧、低血圧等)
  • 皮膚:発疹、そう痒感
  • 内分泌:乳房腫脹、乳房圧痛、性欲減退、勃起力低下
  • 泌尿器:BUN上昇、クレアチニン上昇、 蛋白尿
  • 肝臓:AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、 γ-GTP上昇
  • 筋・骨格系:骨性疼痛
  • 血液:貧血
  • 注射部位:注射部位反応(出血、血腫、 膿瘍、硬結、疼痛等)
  • その他:顔面潮紅、発汗、発熱、体のほてり、浮腫、トリグリセライド上昇、コレステロール上昇、食欲不振、体重増加、倦怠感

【閉経前乳癌の場合】

(発現頻度 5%以上)

  • 内分泌:ほてり(55.9%)
  • 精神神経系:めまい、頭重感
  • その他:更年期様症状(肩こり、食欲不振等)、発熱、トリグリセライド上昇

「その他の副作用」の中で最も高い発現頻度を示しています。前立腺癌の場合0.1%未満、閉経前乳癌の場合5%未満の症状についてはゾラデックスの添付文書(11.副作用 11.2その他の副作用)でご確認ください。

ゴセレリン酢酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

皮膚障害

ほてり・のぼせ

食欲不振

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2022年6月改訂(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 ゾラデックスの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォームの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
ゴセレリン酢酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。