タルセバ(一般名:エルチニブ塩酸塩)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のタルセバの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。
総称名 | タルセバ |
一般名 | エルロチニブ塩酸塩 |
販売名(販売開始年月) | タルセバ錠25㎎(2007年12月) タルセバ錠100㎎(2007年12月) |
製造販売元 | 中外製薬株式会社 |
効能効果 | ○切除不能な再発・進行性でがん化学療法施行後に 増悪した非小細胞肺癌 ○ EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、 がん化学 療法未治療の非小細胞肺癌 ○治癒切除不能な膵癌 |
最新情報年月 | 2022年1月 |
主な副作用
重大な副作用
- 間質性肺疾患
- 肝炎、肝不全、肝機能障害
- 重度の下痢
- 急性腎障害
- 重度の皮膚障害
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、多形紅斑
- 消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血
- 角膜穿孔、角膜潰瘍
その他の副作用
(発現頻度 5%以上)
〈非小細胞肺癌〉
- 皮膚:ざ瘡様皮疹等の発疹(61.6%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(9.3%)、爪囲炎等の爪の障害(8.8%)
- 消化器:下痢(22.8%)、口内炎(9.6%)、食欲不振(7.0%)
〈治癒切除不能な膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)〉
- 皮膚:ざ瘡様皮疹等の発疹(65.3%)、爪囲炎等の爪の障害(11.6%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(10.8%)、そう痒症(8.5%)、脱毛(5.9%)
- 肝臓:ALT上昇(9.3%)、AST上昇(8.4%)
- 血液:血小板減少(17.8%)、白血球減少(17.2%)、貧血(17.0%)、好中球減少(16.2%)
- 消化器:食欲不振(20.9%)、下痢(20.9%)、口内炎(14.1%)、悪心(13.5%)、便秘(6.6%)、嘔吐(5.8%)
- 精神神経系:味覚異常(8.2%)
- その他:疲労(11.7%)、発熱(8.1%)、血中アルブミン減少(5.6%)、倦怠感(5.5%)、体重減少(5.4%)、感染症(皮膚感染、肺感染、上気道感染等)(5.1%)
「その他の副作用」の中で発現頻度が高い5%以上を示しています。5%未満の症状についてはタルセバの添付文書(11.副作用 11.2 その他の副作用)でご確認ください。
エルロチニブ塩酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。
副作用に対するセルフケア
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皮膚障害
下痢
口内炎
骨髄抑制
食欲不振
脱毛
悪心・嘔吐
便秘
味覚障害
だるさ・倦怠感