抗がん剤などの治療により、だるさ・倦怠感の症状が出たら、まず担当医はじめ医療従事者に相談しましょう。ここではだるさ・倦怠感に対する日常生活でできるセルフケアのポイントと関連アイテムを紹介します。
セルフケアのポイント
倦怠感のパターンを把握する
- 倦怠感の症状が現れた時刻、持続時間、強さなどを記録します。
- 倦怠感のパターンを把握したうえで、エネルギーの消費を少なくするように休息を取り入れた1日スケジュールを調整します。
休息をとる
- 睡眠を十分とります。睡眠をとるための工夫については当サイトで紹介していますので、ご参考にしてください。
- 日中は休息をとり入れます。休息の時には自分にとって楽な体勢をとります。
- 周囲に理解してもらい、助けを借ります。
栄養を摂る
- 倦怠感は食欲不振の原因になる場合があります。栄養不足にならないように、栄養と十分な水分を効率よく摂ります。
- 食事が思うようにとれないときは濃厚流動食(栄養補助食品)、水筒・ペットボトル飲料など少量でも栄養価の高いものを手元におくと、食べたいあるいは飲みたいときに場所を選ばずに摂ることができます。
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栄養補助食品の商品例は「がん療養生活中の食事ケアアイテム」でご覧になれます。他にも栄養補助食品(ゼリー食品、飲料、栄養調整食品)やおかゆ・雑炊、スープ・味噌汁、経口補水液の具体的な商品例を紹介しています。
気分転換をする
- 好きなことをしながらリラックスすることで副作用から気をそらすのもよい方法です。
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入浴やマッサージで血行の循環を促進したり、音楽、アロマセラピー、映画やテレビ等、リラックスする方法は人それぞれですが、当サイトでもリラックスするための工夫を紹介していますので、ご参考にしてください。
アロマセラピーでは、植物成分の精油(エッセンシャルオイル)をお風呂に数滴入れたり、ディフューザーで拡散し吸入したり、マッサージで皮膚から吸収してリラックス効果を図ります。エッセンシャルオイルは40種類以上使用されていますので、その中でご自身の好みに合った香りと濃度を選んで楽しみます。エッセンシャルオイルの種類にとってホルモン療法に影響を及ぼしたり、まれに皮膚障害になる可能性がありますので、使用の際は担当医等医療従事者に相談してください。アロマセラピーの詳細については当サイトでも紹介していますので、ご参考にして下さい。
患者会・患者サロンに参加して会話を楽しむことも気分転換になります。当サイトでは都道府県庁ホームページによる全国の患者会・患者サロンを紹介しています。
軽い運動をする
- ストレッチやウォーキングなどの運動は、臨床試験の結果から生活の質を向上させ、疲労感の軽減に効果があるとされています。
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当サイトの「がん療養中の運動効果と運動を行う上の目安」では、運動の効果や目安などを紹介していますので、そちらもご参考にしてください。
ヨガは、標準療法に伴ううつ病や気分障害に対する治療や倦怠感の対処、生活の質の改善のために実践されます。治療中の体調の変化や、術後の後遺症等で術前と比べ可動域の変化を伴う場合がありますので、担当医や医療従事者と相談したうえで行いましょう。当サイトの「がん患者に対するヨガの効果と免疫との関係」でもヨガに関する効果などを詳しく説明していますので、そちらもご覧ください。
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