抗がん剤情報

パラプラチン

抗がん剤情報

公開日:2020年4月21日

更新日:2023年6月24日

パラプラチン(一般名:カルボプラチン)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のパラプラチンの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名パラプラチン
一般名カルボプラチン
販売名(販売開始年月)パラプラチン注射液50㎎(1990年5月)
パラプラチン注射液150㎎(1990年5月)
パラプラチン注射液450㎎(1990年5月)
製造販売元クリニジェン株式会社
効能効果頭頸部癌,肺小細胞癌,睾丸腫瘍,卵巣癌,子宮頸癌,
悪性リンパ腫,非小細胞肺癌,乳癌
以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・
中枢神経系胚細胞腫瘍,再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー 腫瘍・腎芽腫)
最新情報年月2023年5月
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主な副作用

重大な副作用

  • 骨髄抑制
  • ショック,アナフィラキシー
  • 間質性肺炎
  • 急性腎障害,ファンコニー症候群
  • 肝不全,肝機能障害,黄疸
  • 消化管壊死,消化管穿孔,消化管出血,消化管潰瘍
  • 出血性腸炎,偽膜性大腸炎
  • 麻痺性イレウス
  • 脳梗塞,肺梗塞
  • 血栓・塞栓症
  • 心筋梗塞,うっ血性心不全
  • 溶血性尿毒症症候群
  • 急性呼吸窮迫症候群
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)
  • 急性膵炎
  • 難聴
  • 白質脳症(可逆性後白質脳症症候群を含む)
  • 腫瘍崩壊症候群

その他の副作用

(発現頻度 10%以上)

  • 消化器:悪心・嘔吐(50.5%)、食欲不振(45.4%)
  • 肝臓:ALT上昇(10.2%)
  • 皮膚:脱毛(18.3%)
  • その他:全身倦怠感(18.6%)

「その他の副作用」の中で最も発現頻度が高い10%以上を示しています。10%未満の症状についてはパラプラチンの添付文書(11.副作用 11.2その他の副作用)でご確認ください。

カルボプラチン
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

骨髄抑制

悪心・嘔吐

食欲不振

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2023年5月改訂(第3版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 パラプラチンの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
カルボプラチン
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。