抗がん剤情報

グリベック

抗がん剤情報

公開日:2020年9月9日

更新日:2023年6月28日

グリベック(一般名:イマチニブ)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のグリベックの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名グリベック                    
一般名イマチニブ
販売名(販売開始年月)グリベック錠100㎎(2005年7月)
製造販売元ノバルティスファーマ株式会社
効能効果1.慢性骨髄性白血病
2.KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍
3.フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
4.FIP1L1-PDGFRα陽性の下記疾患
好酸球増多症候群、慢性好酸球性白血病
最新情報年月2023年1月
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主な副作用

重大な副作用

  • 骨髄抑制
  • 出血(脳出血、硬膜下出血)
  • 消化管出血、胃前庭部毛細血管拡張症(Gastricantral vascular ectasia:GAVE)
  • 消化管穿孔、腫瘍出血
  • 肝機能障害、黄疸、肝不全
  • 重篤な体液貯留(胸水、腹水、肺水腫、心膜滲出液、うっ血性心不全、心タンポナーデ)
  • 感染症
  • 重篤な腎障害
  • 間質性肺炎、肺線維症
  • 重篤な皮膚症状
  • 天疱瘡
  • ショック、アナフィラキシー
  • 心膜炎
  • 脳浮腫、頭蓋内圧上昇
  • 麻痺性イレウス
  • 血栓症、塞栓症
  • 横紋筋融解症
  • 腫瘍崩壊症候群
  • 肺高血圧症
  • 血栓性微小血管症

その他の副作用

(発現頻度 5%以上)

  • 皮膚:発疹
  • 筋・骨格系:筋痙攣
  • 消化器:嘔気、嘔吐、下痢、 食欲不振
  • 肝臓:LDH、AST、ALT、ALP上昇
  • 血液:リンパ球減少症、 好酸球増多症
  • 浮腫:表在性浮腫(眼窩周囲浮腫、 顔面浮腫、 眼瞼浮腫等)、下肢浮腫
  • 臨床検査:血清カリウム低 下、 血清リン低下、血清アルブミン低下
  • その他:けん怠感

「その他の副作用」の中で最も頻度の高い5%以上を示しています。5%未満の症状についてはグリベックの添付文書(11. 副作用 11.2 その他の副作用)でご確認ください。

イマチニブメシル酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

骨髄抑制

皮膚障害

悪心・嘔吐

食欲不振

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2023年1月改訂(第3版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 グリベックの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
イマチニブメシル酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。