抗がん剤情報

ランダ

抗がん剤情報

公開日:2020年4月23日

更新日:2023年6月14日

ランダ(一般名:シスプラチン)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のランダの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名ランダ
一般名シスプラチン
販売名(販売開始年月)ランダ注10㎎/20mL(1984年9月)
ランダ注25㎎/50mL(1984年9月)
ランダ注50㎎/100mL(1984年9月)
製造販売元日本化薬株式会社
効能効果◇シスプラチン通常療法
睾丸腫瘍、膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍、前立腺癌、卵巣癌、
頭頸部癌、非小細胞肺癌、食道癌、子宮頸癌、神経芽細胞腫、
胃癌、小細胞肺癌、骨肉腫、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、
性腺外腫瘍)、悪性胸膜中皮腫、胆道癌
以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
悪性骨腫瘍、子宮体癌(術後化学療法、転移・再発時化学 療法)、
再発・難治性悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍 (横紋筋肉腫、
神経芽腫、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、 髄芽腫等)
◇M-VAC療法
尿路上皮癌
最新情報年月2021年4月
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主な副作用

重大な副作用

  • 急性腎不全
  • 汎血球減少等の骨髄抑制
  • ショック、アナフィラキシー様症状
  • 聴力低下・難聴、耳鳴
  • うっ血乳頭、球後視神経炎、皮質盲
  • 脳梗塞、一過性脳虚血発作
  • 溶血性尿毒症症候群
  • 心筋梗塞、狭心症、うっ血性心不全、不整脈
  • 溶血性貧血
  • 間質性肺炎
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
  • 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
  • 消化管出血、消化性潰瘍、消化管穿孔
  • 急性膵炎
  • 高血糖、糖尿病の悪化
  • 横紋筋融解症
  • 白質脳症(可逆性後白質脳症症候群を含む)
  • 静脈血栓塞栓症

その他の副作用

(発現頻度 10%以上)

  • 消化器:悪心・嘔吐、食欲不振
  • 皮膚:脱毛
  • その他:全身倦怠感

「その他の副作用」の中で最も発現頻度が高い10%以上を示しています。10%未満の症状についてはランダの添付文書(4.副作用(2)その他の副作用)でご確認ください。

シスプラチン
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

骨髄抑制

悪心・嘔吐

食欲不振

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2021年4月改訂(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 ランダの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
シスプラチン
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。