抗がん剤情報

ネクサバール

抗がん剤情報

公開日:2020年4月21日

更新日:2023年6月26日

ネクサバール(一般名:ソラフェニブトシル酸塩)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のネクサバールの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名ネクサバール                    
一般名ソラフェニブトシル酸塩
販売名(販売開始年月)ネクサバール錠200㎎(2008年4月)
製造販売元バイエル薬品株式会社
効能効果根治切除不能又は転移性の腎細胞癌,切除不能な肝細胞癌,
根治切除不能な甲状腺癌
最新情報年月2023年3月
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主な副作用

重大な副作用

  • 手足症候群、はく脱性皮膚炎
  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
  • ケラトアカントーマ、皮膚有棘細胞癌
  • 出血(消化管出血、気道出血、脳出血、口腔内出血、鼻出血、爪床出血、血腫、腫瘍出血)
  • 劇症肝炎、肝機能障害・黄疸、肝不全、肝性脳症
  • 急性肺障害、間質性肺炎
  • 高血圧クリーゼ
  • 可逆性後白質脳症症候群
  • 心筋虚血・心筋梗塞
  • うっ血性心不全
  • 消化管穿孔、消化管潰瘍
  • 出血性腸炎、虚血性腸炎
  • 白血球減少、好中球減少、リンパ球減少、血小板減少、貧血
  • 膵炎
  • 腎不全
  • ネフローゼ症候群、タンパク尿
  • 低ナトリウム血症
  • ショック、アナフィラキシー
  • 横紋筋融解症
  • 低カルシウム血症

その他の副作用

(発現頻度 10%以上)

  • 皮膚:脱毛、発疹・皮膚落屑、そう痒
  • 循環器:高血圧
  • 消化器:下痢、リパーゼ上昇、口内炎(口内乾 燥及び舌痛を含む)、食欲不振、悪心
  • その他:疼痛(口内疼痛、腹痛、骨痛、頭痛及びがん疼痛を含む)、 疲労、体重減少

「その他の副作用」の中で最も発現頻度が高い10%以上を示しています。10%未満の症状についてはネクサバールの添付文書(11.副作用 11.2 その他の副作用)でご確認ください。

ソラフェニブトシル酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

口内炎

食欲不振

悪心・嘔吐

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2023年3月改訂(第2版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 ネクサバールの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
ソラフェニブトシル酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。
  • ネクサバール錠を服用されている患者さんとご家族の方へ 肝細胞がん (バイエル薬品株式会社)