抗がん剤情報

テセントリク

抗がん剤情報

公開日:2020年4月20日

更新日:2023年6月26日

テセントリク(一般名:アテゾリズマブ(遺伝子組換え))について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のテセントリクの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名テセントリク                      
一般名アテゾリズマブ(遺伝子組換え)
販売名(販売開始年月)テセントリク点滴静注液840㎎(2019年11月)
テセントリク点滴静注液1200㎎(2018年4月)
製造販売元中外製薬株式会社
効能効果〈テセントリク点滴静注1200mg〉
○切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
○PD-L1陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法
○進展型小細胞肺癌
○切除不能な肝細胞癌
〈テセントリク点滴静注840mg〉
○PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は
再発乳癌
最新情報年月2022年5月

主な副作用

重大な副作用

  • 間質性肺疾患
  • 肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎
  • 大腸炎、重度の下痢
  • 膵炎
  • 1型糖尿病
  • 甲状腺機能障害
  • 副腎機能障害
  • 下垂体機能障害
  • 脳炎、髄膜炎
  • 神経障害
  • 重症筋無力症
  • 重度の皮膚障害
  • 腎機能障害
  • 筋炎、横紋筋融解症
  • 心筋炎
  • 血球貪食症候群
  • Infusion reaction
  • 発熱性好中球減少症

その他の副作用

(発現頻度 5%以上)

  • 消化器:下痢(11.2%)、悪心(10.2%)、食欲減退、便秘
  • 皮膚:発疹、そう痒症
  • 筋骨格系:関節痛
  • 血液:貧血、好中球減少、血小板減少
  • その他:疲労(14.5%)、無力症、発熱

「その他の副作用」の中で最も発現頻度が高い5%以上を示しています。5%未満の症状についてはテセントリクの添付文書(11.副作用 11.2 その他の副作用)でご確認ください。

アテゾリズマブ(遺伝子組換え)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

悪心・嘔吐

食欲不振

皮膚障害

骨髄抑制

だるさ・倦怠感

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2022年5月(第5版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 テセントリクの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
アテゾリズマブ(遺伝子組換え)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。