抗がん剤情報

タキソール

抗がん剤情報

公開日:2020年4月20日

更新日:2023年6月27日

タキソール(一般名:パクリタキセル)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のタキソールの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名タキソール
一般名パクリタキセル
販売名(販売開始年月)タキソール注射液30㎎(1997年10月)
タキソール注射液100㎎(2000年4月)
製造販売元ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社
効能効果卵巣癌,非小細胞肺癌,乳癌,胃癌,子宮体癌,再発又は
遠隔転移を有する頭頸部癌,再発又は遠隔転移を有する
食道癌,血管肉腫,進行又は再発の子宮頸癌,再発又は
難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍)
最新情報年月2022年7月

主な副作用

重大な副作用

  • ショック,アナフィラキシー様症状
  • 白血球減少等の骨髄抑制
  • 末梢神経障害,麻痺
  • 間質性肺炎,肺線維症
  • 急性呼吸窮迫症候群
  • 心筋梗塞,うっ血性心不全,心伝導障害,肺塞栓,血栓性静脈炎,脳卒中,肺水腫
  • 難聴,耳鳴
  • 消化管壊死,消化管穿孔,消化管出血,消化管潰瘍
  • 重篤な腸炎
  • 腸管閉塞,腸管麻痺
  • 肝機能障害,黄疸
  • 膵炎
  • 急性腎障害
  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)
  • 腫瘍崩壊症候群
  • 白質脳症(可逆性後白質脳症症候群を含む)

その他の副作用

(発現頻度 20%以上)

  • 消化器:悪心・嘔吐(35.1%)
  • 皮膚:脱毛(45.3%)
  • 筋骨格:関節痛(32.3%)、筋肉痛(28.8%)

「その他の副作用」の中で、最も発現頻度が高い20%以上を示しています。20%未満の症状についてはタキソールの添付文書(4.副作用(2)その他の副作用)でご確認ください。

パクリタキセル
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

骨髄抑制

悪心・嘔吐

しびれ

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2022年7月改訂(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 タキソールの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
パクリタキセル
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。