抗がん剤などの治療により嚥下障害の症状が現れたら、まず担当医はじめ医療従事者に相談しましょう。ここでは嚥下障害に対するセルフケアのポイントと、やわらかい食事を提供する宅配弁当サービス会社を含む関連アイテム・サービスを紹介します。
セルフケアのポイント
嚥下しやすいものや、嚥下しやすい状態にしたものを摂る。
嚥下しやすい食品例
- 嚥下しやすい食品として、例えば以下の食品が挙げられます。
ゼリー
プリン
ヨーグルト
卵豆腐
茶わん蒸し
絹ごし豆腐
とろろ芋
ババロア
- 栄養価の高く、嚥下しやすい栄養補助食品の利用もよいでしょう。
- また、レトルト食品を利用するという選択肢もあります。レトルト食品は長期の常温保存ができ、調理もレンジや湯銭で温めるだけで、食べたいときにすぐ利用できるため便利です。
- 宅配食サービス会社では、噛む力や飲み込む力が弱くなってきたご高齢の方を配慮して、柔らかい食事を提供しています。嚥下障害があるときにこのような宅配食サービスを一時的に利用することも一つの選択肢でしょう。
嚥下しやすくする食材例
片栗粉
くず粉
小麦粉
ゼラチン
寒天
とろみ剤
嚥下しやすくする調理器具例
- 食事はミキサーやフードプロセッサーにかけ細かく刻む、すり鉢でする、裏ごし器でペースト状にするなど工夫して摂るようにします。
嚥下しやすい・嚥下しやすい食品の関連アイテム
栄養補助食品の商品例は「がん療養生活中の食事ケアアイテム」でご覧になれます。他にも栄養補助食品(ゼリー食品、飲料、栄養調整食品)やおかゆ・雑炊、スープ・味噌汁の具体的な商品例を紹介しています。
レトルト食品や宅配食サービス、とろみ剤の具体的な商品については「がん療養生活中の口腔・嚥下に関わる食事ケアアイテム」で紹介しています。
レトルト食品には「かむ力、飲み込む力」に配慮し、⽇本介護⾷品協議会によりユニバーサルデザインフード(UDF)として、【容易にかめる】【歯ぐきでつぶせる】【舌でつぶせる】【かまなくてよい】の4つに区分した商品があります。
また、宅配食サービスにはやわらか食やムース食などの商品があり、電子レンジでチンするだけの簡単調理で食事を楽しむことができます。
「がんの療養生活で知っておきたい栄養の摂り方」では、嚥下障害に対応したレシピを提供している情報サイトを紹介しています。また、がん療養期間中に筋肉の分解を抑え、体重減少を防ぐことの重要性と、筋肉量を維持するための栄養素例を科学論文等に基づいて紹介してます。
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