抗がん剤情報

リュープリン

抗がん剤情報

公開日:2020年4月23日

更新日:2023年6月11日

リュープリン(一般名:リュープロレリン酢酸塩)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のリュープリンの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォームの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名リュープリン
一般名リュープロレリン酢酸塩
販売名(販売開始年月)リュープリン注射用1.88㎎(1994年9月)
リュープリン注射用3.75㎎(1992年9月)
リュープリン注射用キット1.88㎎(1999年5月)
リュープリン注射用キット3.75㎎(1999年5月)
製造販売元武田薬品工業株式会社
効能効果リュープリン注射用1.88mg
子宮内膜症、過多月経、下腹痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫
における筋腫核の縮小及び症状の改善、中枢性思春期早発症
リュープリン注射用3.75mg
子宮内膜症、過多月経、下腹痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫
における筋腫核の縮小及び症状の改善、閉経前乳癌、前立腺癌、
中枢性思春期早発症
リュープリン注射用キット1.88mg
子宮内膜症、過多月経、下腹痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫
における筋腫核の縮小及び症状の改善、中枢性思春期早発症
リュープリン注射用キット3.75mg
子宮内膜症、過多月経、下腹痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫
における筋腫核の縮小及び症状の改善、閉経前乳癌、前立腺癌、中枢性思春期早発症
最新情報年月2023年5月
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主な副作用

重大な副作用

全効能疾患共通

  • 間質性肺炎
  • アナフィラキシー
  • 肝機能障害、黄疸
  • 糖尿病の発症又は増悪
  • 下垂体卒中
  • 心筋梗塞、脳梗塞、静脈血栓症、肺塞栓症等の血栓塞栓症

子宮内膜症、子宮筋腫、閉経前乳癌の場合

  • 更年期障害様のうつ状態

前立腺癌の場合

  • うつ状態
  • 骨疼痛の一過性増悪、 尿路閉塞あるいは脊髄圧迫
  • 心不全

その他の副作用

子宮内膜症・子宮筋腫、中枢性思春期早発症、閉経前乳癌

(発症頻度 5%以上)

  • 低エストロゲン症状:ほてり、熱感、のぼせ、肩こり、頭痛、不眠、めまい、発汗
  • 筋・骨格系:関節痛、骨疼痛等の疼痛

前立腺癌の場合

(発症頻度 5%以上)

  • 肝臓:LDH上昇
  • 内分泌系:ほてり、熱感

「その他の副作用」の中で最も発現頻度が高い5%以上を示しています。5%未満の症状についてはリュープリンの添付文書(11.副作用 11.2その他の副作用)でご確認ください。

リュープロレリン酢酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

ほてり・のぼせ

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2023年5月改訂(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 リュープリンの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォームの情報が得られます。また、重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
リュープロレリン酢酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。