抗がん剤情報

オンコビン

抗がん剤情報

公開日:2020年4月18日

更新日:2023年7月1日

オンコビン(一般名:ビンクリスチン硫酸塩)について、独立法人医薬品医療機器総合機構公表のオンコビンの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報等に基づいて、適応のがん種と副作用を中心にまとめました。一部の副作用については、そのセルフケア方法を当サイトの「副作用の対処法」で紹介しています。

総称名オンコビン
一般名ビンクリスチン硫酸塩
販売名(販売開始年月)オンコビン注射用1㎎(2004年4月)
製造販売元日本化薬株式会社
効能効果1.白血病(急性白血病、慢性白血病の急性転化時を含む)
2.悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病)
3.小児腫瘍(神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、
睾丸 胎児性癌、血管肉腫等)
4.以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
多発性骨髄腫 悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫
5.褐色細胞
最新情報年月2023年1月

主な副作用

重大な副作用

  • 末梢神経障害(神経麻痺、筋麻痺、痙攣等)
  • 骨髄抑制
  • 錯乱、昏睡
  • イレウス
  • 消化管出血、消化管穿孔
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
  • アナフィラキシー
  • 心筋虚血
  • 脳梗塞
  • 難聴
  • 呼吸困難及び気管支痙攣
  • 間質性肺炎
  • 肝機能障害、黄疸 

その他の副作用

(発現頻度 5%以上)

  • 消化器:悪心・嘔吐、腹痛
  • 皮膚:脱毛

「その他の副作用」の中で、最も発現頻度が高い5%以上を示しています。5%未満の症状についてはオンコビンの添付文書(11.副作用 11.2その他の副作用)でご確認ください。

ビンクリスチン硫酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。

副作用に対するセルフケア

「対処法をみる」ボタンをクリックすると、セルフケア方法と関連するアイテム・サービス情報を紹介しているページ(内部リンク)へ移動します。

悪心・嘔吐

骨髄抑制

参考文献・ウェブサイト
  • 添付文書 2023年4月(第1版)
  • PMDA 独立法人医薬品医療機器総合機構 オンコビンの添付文書、患者向医薬品ガイド、インタビューフォーム、くすりのしおりの情報が得られます。重篤副作用疾患別対応マニュアルでは、重大な副作用にある症状に関する情報が得られます。
ビンクリスチン硫酸塩
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査などの業務案内。