肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業は、がん患者さんの医療費を助成し、治療方法を改善するための研究を行う国と都道府県の共同事業です。参加方法や助成内容などにつ いて紹介します。
肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業
肝がんや重度肝硬変は、B型やC型の肝炎ウイルスが原因で起こることが多い病気です。このような患者さんやその家族に向けて、国と都道府県自治体が行っている「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業」という共同事業があります。
この事業には、患者さんの医療費の自己負担を軽減することと、患者さんから提供される臨床データをもとに、肝がんや重度肝硬変の治療方法を改善するための研究を促進することの、二つの目的があります。
この事業の対象者は、以下の要件を満たす方です。
- B型・C型肝炎ウイルスが原因の肝がん・重度肝硬変で、指定医療機関で入院治療又は通院治療分子標的薬を用いた化学療法、肝動注化学療法、粒子線治療)を受ける。
- 年収約370万円以下
- 肝がん・重度肝硬変の治療の研究に協力する等
この事業に参加するためには担当医から診断書や同意書などをもらって自治体へ提出し、「参加者証」を交付してもらいます。交付後、自治体が指定した医療機関で治療を受けることで、医療費の助成を受けることができます。
相談窓口
保健所
各自治体担当課(健康対策課など)
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